【吉田昇平が語る】「サーベルマスター リミテッド」のリアルインプレッション【2つの番手について】

前回の【新形状グリップ編】はこちらから

【タチウオKING吉田昇平が語る】NEWロッド『サーベルマスター リミテッド』のリアル【テクニカルガングリップ編】

今回も前回に引き続き、テンヤタチウオ界隈を賑わせている、シマノのフラッグシップモデル「サーベルマスターリミテッドのリアルなインプレッション」を、プロトのテストから携わった吉田 昇平さんにインタビューした内容をお届け。

吉田 昇平(Shohei Yoshida) プロフィール

キャスティング、即掛けを得意とする大阪湾タチウオKINGバトル2018の優勝者。2017年にもセミファイナルトップ通過の実績も持つ凄腕アングラーでシマノフィールドテスター。愛称はヨッシー

今回は、「各番手のインプレッション編」です!

サーベルマスターリミテッドの番手について

まずは、「サーベルマスターリミテッド」のスペックとラインナップをさっくりと紹介。

スペック
品番 全長(ft.) 全長(m) 継ぎ方式 継数(本) 仕舞寸法(cm) 自重(g) 先径(mm) テンヤ号数(号) リールシート位置(mm) リールシートタイプ カーボン含有率(%) 本体価格(税別)
82MH180 5’11” 1.80 グリップジョイント 2 134.2 148 1.1 30-60 413 DOWNLOCK 98.8 82,000円
91HH170 5’7″ 1.70 グリップジョイント 2 124.2 153 1.4 30-60 413 DOWNLOCK 98.8 82,500円

展開機種は、「82MH180」と「91HH170」の2機種。

テンヤタチウオの王道でド真ん中な8:2調子のMHモデルと、9:1調子でHHというカナリ尖ったモデル、結構いびつなラインアップだなぁ……というのが、記者の初見の感想。

性能としてはブランクスには、「リミテッドにのみ採用が許されている新設計の高弾性ブランクス」が搭載されいたり、前回紹介した新形状グリップ「Xシートテクニカルガングリップ」が採用されていたり、と言ったトコロが大きく目立っています。

では、2機種を実際にテストした吉田さんは、使ってみてどのような印象を受けたのでしょうか?

「82MH180」のファーストインプレッション

共通して感じたのは「ブランクスが細い」

まずは、どちらの番手にも共通して感じたことは「コレで大丈夫か?」と思うぐらいブランクスが細いこと。

実際には全く問題ない上に、細くなったことで振り抜き感が向上し、よりシャープに誘いを掛けられるようになったようです。

従来の8:2調子よりもしなやかなイメージ

実際に船上で誘いを掛けてみると、従来のエクスチューンやXRと比べてしなやかで軟らかい印象。

けれども、タチウオを掛けると印象が変わったと吉田さん。

レギュラーテーパー的に全体が曲がるかと思いきや、ファーストテーパー寄りに曲がって、ベリーニは適度に粘りがありつつも、バットに強さがあることで大型が掛かったとしても安心感があるんだとか。

モタレをしっかりと感じられる

吉田さんは使用している時に、“モタレ”をしっかりと感じられたと言います。

吉田さんが言う、テンヤタチウオにおいてのモタレは、小型がテンヤ噛みついている感覚のこと。この「モタレを感じられる」というのは、大型のタチウオを狙うのに効果的。

小型の気配が分かるのに、大型狙いができる。と聞いても何が何だか。このことについては、以下の記事で紹介しているので、ぜひ見てみてください。

小型のタチウオがドラゴンに入れ替わる“魔法のような釣法”のイチからジュウ

「91HH170」のファーストインプレッション

吉田さん曰く「今までにない、尖りまくったヤンチャなモデル」というのが、正直なファーストインプレッション。

テンヤを付けずに振ってみた感想は「もはや、棒」。それほど硬くハリがあるブランクスに、最初は驚きを隠せなかったようです。

△カーブを見てもほとんど曲がっていないことが分かる

タチウオを掛けるとキレイに曲がる“理想の即掛けロッド”

「掛けるまではパリッとしていて、掛けてからは曲がってくれるロッドが理想なんです。そうすると掛けるまでは機敏にアクションができますし、掛けた後はバレるリスクが減って、耐えるのもラクなので。でも、右を向きながら左を見ろと言われるようなもので、そんなロッドを作るのは不可能に近いんですけどね(笑)」

昨年、吉田さんが実釣ロケで漏らしていた言葉。

吉田さん曰く「91HH170」は、その“理想のロッド”。タチウオを掛けるとレギュラーテーパーでキレイに胴から曲がり、バレづらく、強烈な引きも耐えて浮かせてくれるからラクなんだとか。

誰でも「テンヤを動かす」感覚が分かる

吉田さん曰く、「テンヤを動かすこと」は実は多くアングラーが出来ていないケースが多いと言います。

バイブレーション釣法で釣っている人のマネをしても中々釣れないのは、「テンヤを動かせていない」人がほとんどだから。

それは釣りの技術というよりも、しっかりとテンヤが動いている・跳ねる感覚が掴めるキッカケになるロッドに出会えていないケースが多い。

今回登場した「91HH170」は、「どんな人でもテンヤを動かしている感覚が分かるロッド」なので、もっと攻めるタチウオテンヤのスタイルを極めたい! と感じている人はもってこいなモデルとなっているようです。

 

以上が、吉田さんによる「各番手のリアルなインプレッション」でした!

「サーベルマスター リミテッド」の実釣の様子は、以下の動画でチェックできます!

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シマノ(Shimano)

1921年創業。1970年に「レジャーを通して人々の健康に寄与する 」という企業哲学のもと、釣具事業部が発足。リール、ロッド、ルアー、用品などクオリティの高いアイテムの開発、製造、販売までを行い、釣具の総合ブランドとして、国内外問わず多くのファンを抱えている。独自の技術も数多く、世界に誇るジャパンクオリティを提供し続けている。

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