ヤリイカにサヨナラを告げる間もなく、若狭湾では一気にケンサキイカが釣れ出しました!
数年前なら、冬から釣れ続いたヤリイカがシーズン終盤を迎える頃、「ムギイカ(スルメイカの小型)調査便」と謳ってスルメイカ狙いに出ていたのがGW前の慣例。そして、ムギイカのシーズンを迎えた後にケンサキイカを狙いだすというのが、若狭湾のイカ釣りサイクル。
それが、ここ近年の潮流などの影響からか、昨年はGW頃にケンサキイカが姿を見せました。
そして、昨シーズンの再現かのごとく、今期もすでにケンサキイカが釣れ出しています。
好釣果が聞かれているのは、福井県各沖。まだハシリと言うことでムラはありますが、小浜や敦賀では、胴長40cm級の大剣クラスもまじって連休前から上がっています。
潮の速い、遅いによってアンカーを入れたカカリ釣りか、パラシュートアンカーを入れる流し釣りかは変わりますが、釣り方はイカメタルやオモリグが大半。ライトタックルで狙えるとあって、女性や子供も十分楽しめるターゲットです。
船イカの基本的な釣り方は、こちらを参照↓
「ケンサキイカはタナを釣る」と言われるように、ヤリイカのように底中心のタナではなく、浅い場合は10m前後と水面近くまで浮いてくるので、10号前後の軽いメタルスッテを使うこともありますが、現在は深場を狙ったり、潮が速いことも多いので、20号までは常時使用。日によっては、25号や30号を使うこともあるそうです。
開幕からGWにかけての釣果を見てみると、よい人40パイ前後と突出した日もありますが、全体的にはよい人20パイ前後、ツ抜け辺りが平均的な釣果でしょうか。初期のマイカの魅力は、その型が全体的によいこと。ボリュームある美味そうな良型が続々と上がっています。
だから、1人2ケタ前後でも、クーラー内のイカの存在感はアリアリ。
引き味も重量感もバッチリで、1パイの満足感は数釣れ盛る夏の小型マイカとは比較にならないほどです。
釣り人たちの笑顔がそれを物語っていますね。
そして、オバマリグの仕かけなら、中にはダブルもチラホラ。
このサイズが2つも掛かると、もう堪りませんね!
ムギイカ、スルメイカをすっ飛ばし、早くも始まったケンサキイカのイカメタルゲーム。早く始まった年は、早く終わると言われたりもしますが、それでも秋までのロングランで楽しめる若狭湾の代名詞的存在の「マイカ」。
夏の数釣りシーズンの前に、ひと足早く、型狙いを楽しみに出掛けてみてはいかがですか。
この稿を書いている間にも、今回紹介した若狭湾だけでなく、ほかのエリアでも一気に開幕の声が聞かれそうです。各地の船宿の釣果は要チェックですよ!