落とし込みロッドの優等生といえば、シマノの「アルシエラ 落し込み」。
出典:シマノ
シマノには落とし込みロッドの代表格である、「ビーストマスター」がありますが、ビーストマスターはストロングな釣りで大物に主導権を渡さないイメージ。一方アルシエラは、誰でも使いやすい優等生なイメージです。
コンセプトは柔にして硬。繊細にして剛力。
小さなイワシを掛けられる繊細なティップと、大物をねじ伏せるバットパワーを兼ね備えたロッドシリーズです。
そんな「アルシエラ 落し込み」に、MH/Hというパワーのモデルが追加されましたので紹介します。
さらにイワシを掛けやすく、大物対応力もアップ
2022年9月に発売予定となっているのが、MH/H235という番手です。
穂先の先端はMHよりも柔らかく、バットはHに近いパワーを持った、アルシエラらしい柔と剛の両立したモデルなようです。
ベンディングカーブはこんな感じです。
オモリ負荷時はMHよりも穂先がしなっており、高い負荷が掛かってるときにはHに迫る曲がりをみせていますね。
この穂先の軟らかさは、ベイトのバラシを減らしてくれるそう。イワシやアジを掛けた後、オモリが底に着いた衝撃でベイトが外れてしまうところを、しなやかな穂先が吸収してくれるみたいです。
この性能を実現したのがシマノの独自のブランクス製法
ブランクスのメイン素材には、最も柔軟性のあるUDグラス&カーボン材料の多層構造に加えてパターン構成を追求。さらに、タフバットフェルール構造を搭載することで実現したバットパワー向上による、パワフルかつ粘り強さを装備した肉厚設計のブランクスが誕生したそうです。
タフバットフェルール構造とは、ブランクスがリールシート内を貫通しており、さらに強度の高いフェルールをジョイントすることで、ジョイント部からバット部まで大幅な高強度化をする構造のこと。
さらに、パワー分散やネジレを制御するためにシマノ最新ロッドテクノロジーを結集し、スパイラルXコア、ハイパワーX、さらにナノピッチでUDグラス&カーボン材料のブランクスを締め上げています。
スペック
まだ、自重や先径、価格などは公開されていませんが、ほかのモデルと比べて予想すると、自重は550g前後で、価格は90,000円台前半ではないかと思います。
品番 | 全長(ft.) | 全長(m) | 継数(本) | 仕舞寸法(cm) | 自重(g) | 先径(mm) | 錘負荷(号) | リールシート位置(mm) | リールシートタイプ | カーボン含有率(%) | 本体価格(円) |
MH/H235 | 7’9″ | 2.35 | 2 | 205.5 | 未定 | – | 60~200 | 290 | DOWNLOCK | 69.2 | 未定 |
※ギンバル仕様です。
※フェルール内で継いでいます。
※リールシート位置:ダウンロックは竿尻からリールシート後部固定フードまでの長さです。
※ファイティングボトム装着時のリールシート位置(290+26=316mm)
少々値が張りますが、柔軟性のある穂先とパワーを兼ね備えているので、誰でも使いやすいモデルです。お金に余裕がある人であれば、初心者にも勧めたいほどです。
全貌が明らかになるのが待ち遠しいですね。
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