アベレージ80cmオーバーを目指して、やってみた2つの釣り方! さらに探見丸の優位性についても解説

寄稿:吉田昇平

吉田昇平(よしだしょうへい) プロフィール

キャスティング、即掛けを得意とする大阪湾タチウオKINGバトル2018の優勝者。2017年にもセミファイナルトップ通過の実績も持つ凄腕アングラーでシマノフィールドテスター

今年度の大阪湾タチウオKINGバトルのセミファイナルからは、レギュレーションが変更され、80cm以上の尾数勝負となりました。

実は、この80cmというサイズ感が絶妙なところで、これまで私の得意としてきた、9:1ロッドを駆使してリアクションで誘い、初期アタリを即掛けしていくような釣り方をすると、大阪湾ではなかなか80cmには届きません。

つまり、釣れるタチウオのアベレージサイズをひと回り大きくするような釣り方が、今年のセミファイナルからは求められると言うことです。

いろんな釣り方を実践

私も、セミに向けて潮周りの似ている数日の間、連続で洲本沖と神戸沖で、いろんな釣り方を試してきましたので、今回はその検証の一部について書いてみようと思います。

まずは、①軟らかめのロッド(サーベルマスター エクスチューン73M190)で、誘いはストップ&ゴー。ある程度追わせて、本アタリのみを掛けにいく方法です。

この方法では、アタリの数は9:1調子のロッドに比べて減りましたが、追いはよくなり、個体が入れかわりやすいのか、約半数が80cm超えでした。

比率で言えばこの日船中で1番の混入率でしたが、数はトップの3/1ほどでした。

続いて、②ロッドをさらに軟らかいライトゲームエクスチューン73MH195を用いて、誘いは同じ、ストップ&ゴーのみ。

今度は、目感度重視でわずかに穂先にでる、ブレや違和感を、全て即掛けする方法です。

この釣り方に関しては、当日がジャークよりも巻きの誘いがよかったこともあり、数も船中トップ釣果でした。しかも、半数近い数が80cm超えという数も釣りながら、アベレージサイズを上げるという意味では、セミファイナルを勝ち抜くための、大きなヒントになりました。

エリアや潮のタイミングによって、釣れるサイズや反応する誘いパターンがかわるので、今回の検証は絶対的ではないですが、7:3調子のロッドはバラシも減り、アタリさえでれば、最強ロッドになり得るかもですね。

探見丸の優位性

水深の変化や、ベイトの層がひと目で分かる探見丸は、狙いのタナや、釣りスタイルをかえるキッカケになります。

反応が乏しくスローな釣りを展開中で、もし移動の際に濃い反応が現れた場合、船がその周囲で停止したり、向きをかえると、船長はその反応を目掛けて船を流して行きます。

実は、移動している時こそ、探見丸を見るべきで、映るベイトの量や層を把握し、誰よりも早くハイテンポな釣りに切りかえることが可能となります。

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