【渋い時にはコレ!】名手が教えるイカメタルのカラーローテーション術

寄稿:横山晴也

横山晴也(よこやまはるや) プロフィール

現在主流になっているエダ付き仕かけ(オバマリグ)をイカメタルゲームに取り入れたパイオニア的存在。福井県小浜市・ビック釣具店店長。

例年になく、早くも梅雨入りを迎えた今年。福井県小浜沖では雨水の流入によって2枚潮になったり、潮流が速くなるなど、不安定な海況となっています。

マイカ(ケンサキイカ)は回遊してきており釣果も出ているのですが、海況の影響で釣り人は苦戦することが多いように感じられます。

今回は小浜市堅海のこみなみ丸(TEL090・7087・6959)にお世話になり、釣行してきました。

事前情報では、シーズン初期の定番である、少し水深があるポイントは潮が速いとのことで、潮の緩そうな場所を探し、比較的浅い水深62mのポイントでアンカーを落としての釣りとなりました。

今回使用したスッテとドロッパ―

仕かけは、いつものオバマリグ。エダには大型狙いに実績のあるウルトラスッテの夜光カラー。メタルスッテは潮の速さも考慮して、小型で高比重のエメラルダスイカメタルスッテTG20号赤緑グローを選択しました。

船中ファーストヒットは左隣の釣り人。しかも2点掛けで釣り上げています! どんなカラーで釣れているか横目で見ていると、エダにはイージースリムのBLPR(ブルー夜光ピンクレッド)、メタルスッテはケイムラクレイジーピンクです。

次のヒットは右隣の釣り人。ヒットスッテは、ヤマリアの錘スッテの490グロー青帽(青白)です。

ヒットカラーに合わせてみるも…

その後も私にはアタリもない中、両隣の釣り人はマイカを釣り上げます。青白で釣れていたことから、ベイトフィッシュを模したカラーに分があると感じ、メタルスッテを同系統カラーとして実績のある緑白グローに変更してみることに。

しかし、アタリはありません。周囲での釣果のうち、共通項は何かと、しばらく考えていると、ある核心が掴めました。答えはブルーグローだと!

ブルー夜光を中心にカラーローテーション

まずは、メタルスッテのカラーはそのままで、エダをアオリーQフィンエース2.5号のBLBI(ブルー夜光、下地に赤い布巻きのエギ)に変更。

すると、間髪入れず、すぐにアタリがでます!上がってきたマイカは予想通り、エダのブルー夜光エギに乗っていました。

次に、布のカラーによる違いはあるのか検証するため、エダを同様のブルー夜光でありながら、青い布が巻いてあるエギに交換。メタルスッテをケイムラクレイジーピンクに変更してみると、次のアタリではブルー夜光エギではなく、ケイムラクレイジーピンクに乗っていました。

メタルスッテはそのままで、エダを再びブルー夜光で下地に赤い布巻きのエギに戻すと、次のアタリはエダに乗っていました。

この状況から導き出されたカラーローテーションを紹介します。

・名手横山晴也流ブルー夜光ローテーションパターン

①ブルー夜光+赤orピンクカラー
(ブルー夜光をベースに、布のカラーを赤かピンクにする)

②赤orピンクカラー
(ベースの夜光は問わず、布だけを赤かピンクにする)

③ブルー夜光
(布のカラーは問わず、ブルー夜光にする)

ベースカラーはあまり変化させず、布など表面の色変化で誘う、少し高度なテクニックです。

まず①で釣果を出し、乗りが止まると、②に変更。②で結果が出なかったら③へ移行。そしてまた①に戻ります。

本当はずっと①だけで釣れるとよいのですが、乗りが渋く、当たりカラーであっても連発しないような時には…

・少しでもアタリのあったカラーをベースにして、布のカラーを変化させてみること。
・視覚的なリセット効果を目的として、時々ベースが別系統のカラーを投入してみること。

この2点がポイントになります。

平均5,6パイの中納得の2ケタ釣果に

今回の釣行の結果は13バイと少なかったですが、船中1人平均5、6パイの中での13バイ。ローテーション効果によって数を伸ばせたように感じられました。

アタリがなかなかでない時、何気なくカラーをかえるのではなく、いくつかの法則性を考えて、ベースカラーと布カラーを選択することで、効率的にイカへアピールすることが可能となります。

もちろん、周囲の方がどのような色で釣られているかというのは大きなヒントとなりますので、ぜひアンテナを広くして釣りをしてみてください。

細かな変化で釣果がかわることを実感すると、楽しみが増えること間違いなしなので、オススメですよ。

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