高級魚「シマアジ」
今期は、和歌山・見老津沖で、半夜のシマアジが絶好調だ。
夜釣りでシマアジが狙えるのは、およそ10数年振りということで、シマアジファンが足繁く釣行に出掛けているそうだ。
美味しい魚に目がない筆者は、今まで養殖のシマアジは食べたことがあったものの、天然物は食べたことがなく、ずっと釣ってみたいと思っていた。引き味も強烈で、食べて絶品。考えただけでも、ヨダレが出そうな釣り物だ。
そこで、見老津漁港から出船している天昇丸に乗船してきた。
見老津の天昇丸で狙う
港を出船したらおよそ10分でポイントへと到着。そして、船長がアンカーを投入。しばらくすると、船長の合図で釣りをスタートした。
シマアジは、オキアミをエサにした天ビンズボ釣りで狙う。
シマアジは底付近にいる魚なので、仕かけが着底すると、およそ2m仕かけを上げる、そしてシャクってマキエを撒きながら、底から5m上げたタナでステイ。
強烈な引きでスリル満点
シマアジは、マキエに突っ込んでくる魚なので、すぐにドスンッとアタリがでることが多い。しばらくすると、トモの人が「シマアジや!」と声を上げる。
誰かがアタれば、オマツリしないように、すぐに仕かけを回収して、取り込みを待つのが、天昇丸のスタイル。こうすることによって、取り込みの確率がグンと上がり、全員がシマアジをキャッチしやすくなる。
シマアジは、口切れしやすい魚なので、ドラグは緩めに設定し、中速より少し速めで、電動リールで一定速度で巻き上げる。
丁寧なやり取りで上がってきたのは、美味しそうな40cmオーバーのシマアジだ。
ここからシマアジの活性に火が付いたのか、船中でアタリが出始める。そして、筆者にも強烈なアタリがでた!
前アタリもなく、強烈な突っ込み。船長から「ゆっくり取りしいや」と言われるも、初めてのシマアジの引きに感動して、焦りが出る。
船長から指導を受けながら上がってきたのは、見事な50cm級のシマアジだった。
これだけでも十分満足だったが、この日は当たり日で、筆者は何と6尾のシマアジを釣ることができた。
持ち帰って食べたシマアジは感動の味。すでに、また行きたくてたまらない。
水温が下がりだし少し食いが渋くなっているが、まだ群れはいるので、年内いっぱいは狙えそう。
ぜひ、シマアジの引き、味をタン能してもらいたい。